冬に咲くさくらライトアップ2025-26(青森県弘前市)

「冬に咲くさくらライトアップ2025(=2025-2026シーズン)」について、青森県弘前市で行われるイベントを中心に、背景・見どころ・注意点・アクセスなどを詳しくご紹介します。
概要・背景
このライトアップは 弘前公園(弘前城跡) の外濠(お堀)において、冬の雪を桜に見立てて照明演出をする冬限定のイルミネーション企画です。
「ソメイヨシノを冬でも満開に見せたい」という市民の想いから、2017年にクラウドファンディングで始まり、以降毎年継続されています。
冬の厳しい寒さ(12月~3月の弘前市の平均最低気温が約−2~−3度)を、“春の桜”のような光景に変えることで、地元の活性化と冬観光誘客を狙ったイベントでもあります。
2025-2026年ライトアップ情報
開催期間:2025年12月1日(月)~2026年2月28日(土)
点灯時間:日没~21:30。特定期間は延長します。例えば、12月下旬(12/20~26)および弘前城雪燈籠まつり(2/7~11)は23:00まで、年末年始(12/27~1/5)は翌1:00まで点灯します。
場所:弘前公園 外濠(特に追手門付近を中心とした約500 m)
観覧料:無料。
照明機材:LED投光器120台以上を使用する計画です。
見どころ・魅力
幻想的な「冬桜」風景
雪が桜の枝に降り積もった状態を、桜色などのライトで照らすことで、「満開の桜が冬に咲いている」ような光景を演出します。
水面が凍ると、その上の雪が「花筏(はないかだ)」のように見える日もあります。
雪が風で舞う日は、まるで桜吹雪のような演出になることもあります。
カラーLED演出
ライトアップには 5色(ピンク、緑、オレンジ、青、白) のLEDが使われていて、時間ごとに色を変える演出があります。
ピンクは桜をイメージした定番色。白は冬の雪の輝きを、青は幻想的な夜を表現しています。
見るタイミングの“見頃”
過去の観測では 12月下旬~1月上旬 と 2月上旬~中旬 が特に美しく見える日が多い。
見え方は積雪量や風の強さ、雪質によって大きく変わるため、毎日違った表情を楽しめます。
観光のおすすめ時間帯は、日没後から約30~60分。ブルーアワー(夕方から夜への移り変わり)に照らされた風景が特に幻想的でおすすめです。
地域への想い
地元住民への元気づけ、冬の観光誘致という二つの思いがこめられています。
冬の弘前を新しい観光資源として広める狙いがあり、観客を通じて冬期の街の魅力を発信します。
注意点・ポイント
天候依存性:雪の量や風向きによってライトアップの「桜らしさ」は大きく変わります。雪が少ない日はライトを当てても桜の印象が弱くなります。
点灯休止の可能性:年始や特定日は設備調整やイベントの影響で消灯時間がある可能性があります。
駐車・交通:公式情報では外濠付近の無料駐車場がない案内もあります。公共交通機関を利用することが推奨されます。
防寒対策:冬の弘前は非常に寒いので、しっかり防寒を。夜のライトアップ観賞には特に寒さ対策が必要です。
アクセス(行き方)
最寄駅:JR弘前駅からバス、「市役所前」または「公園入口前」で下車 → 徒歩で弘前公園外濠へ。
車利用時:大鰐弘前ICから車で約25分。
駐車場:有料駐車場(弘前市立観光館地下駐車場など)が案内されています。
見どころを楽しむためのコツ
雪が降った直後を狙う
雪が降って樹枝に積もった翌日などは、「雪桜」感が強まりやすいのでおすすめです。時間をずらして見る
日没後すぐだけでなく、30分〜1時間後に見ると色の変化やブルーアワーの空の雰囲気がとてもきれいです。他の冬の弘前観光と組み合わせる
同時期に「弘前城雪燈籠まつり」が開催される(例:2月)ので、雪灯籠とライトアップを一緒に楽しむプランも魅力的です。冬の弘前で温泉や郷土料理を味わって、「冬旅」を満喫するのもおすすめです。
撮影ポイントを押さえる
外濠沿いの500mエリアがライトアップの中心。桜(雪をまとった枝)と水面の映り込みを活かしたフォトスポットが多数あります。
メッセージ性・意義
地元・市民の手によって始まったプロジェクトであり、地域愛・冬を前向きに楽しむ心が込められています。
冬の弘前という季節のハンデを魅力に変える、地域創生型の観光取り組み。
観光客にとっても「冬=観光が静かな時期」に新たな楽しみを提供し、リピーターを増やすきっかけになります。

