年賀状じまいはいつ?テンプレート文例とシール活用法

「年賀状じまい」とは、長年続けてきた年賀状のやり取りを、ある年を区切りに終わりにすることをいいます。
高齢になったり、健康上の理由で年賀状の準備が大変になったり、メールやSNSに移行したりと、理由は人それぞれです。
近年は「終活」の一環として考える方も増えています。
年賀状じまいはいつするのがよい?
タイミングの目安
特に「何歳まで」といった決まりはありません。ただし、多くの方は70歳前後から80歳くらいを目安に考えることが多いです。
また、節目の年齢(還暦、古希、喜寿、傘寿など)をきっかけに「区切り」として伝える方もいます。体調や生活の変化に合わせて
体調の問題や、引っ越しなど生活環境が変わるときも、年賀状じまいをする良いタイミングです。
どのように伝える?
喪中はがきに添える
喪中はがきで「高齢のため、これを機に年始のご挨拶を失礼させていただきます」と添える方法。自然に伝えやすいです。年賀状で最後の挨拶
「本年をもちまして年始のご挨拶は失礼させていただきます」と、最後の年賀状に記す方法。寒中見舞いや私信でお知らせ
年賀状シーズンを避けて、別途「ご挨拶状」として送る方法もあります。
年賀状じまいのテンプレート文例
年賀状じまいでは、必ずこれまでのお付き合いへの感謝と、今後も交流は続けたい気持ちを伝えるのがポイントです。
以下の例文は、用途ごとに少しアレンジしています。
① 年賀状に添える場合(最後の年賀状)
謹賀新年
これまで長きにわたり年頭のご挨拶をいただき、心より感謝申し上げます。
誠に勝手ながら、高齢となりましたため、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を失礼させていただきます。
これからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
② 喪中はがきに添える場合
先般 ○○(続柄・故人名)○○ が永眠いたしましたため、年始のご挨拶を欠礼させていただきます。
併せまして、私どもも高齢となりましたので、これをもちまして年賀状によるご挨拶を終えさせていただきたく存じます。
長年のご厚情に心より御礼申し上げます。
③ 寒中見舞いや私信で伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
これまで年始のご挨拶を交わしてまいりましたが、高齢となり筆を執ることが難しくなりましたため、今後は年賀状を控えさせていただきます。
これからも折々に皆様をお慕いし、ご健勝をお祈り申し上げます。
年代別「年賀状じまい」文例集
40代(まだ早めだが、デジタル移行や多忙を理由に)
これまで年始のご挨拶をいただき、誠にありがとうございます。
勝手ながら、今後はメールやSNSにて近況のご連絡をさせていただきたく、
来年より年賀状を控えさせていただきます。
どうぞ変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
50代(生活の変化や早めの終活を理由に)
長年にわたり年頭のご挨拶をいただき、心より感謝申し上げます。
勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を終えさせていただきます。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
60代(まだ元気だが、一区切りとして)
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
これまで年賀状でのご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
勝手ながら本年をもちまして、年始のご挨拶は失礼させていただきます。
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
70代(高齢を理由に自然な形で)
高齢となり、筆を執ることが難しくなってまいりましたので、
誠に勝手ながら、年賀状でのご挨拶を本年を限りに失礼させていただきます。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。
80代以上(体調・負担軽減を理由に、簡潔に)
長年にわたり頂戴しましたご厚情に心より感謝申し上げます。
このたび、体調を考慮し、今後は年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします。
文例集 まとめ
40代・50代 → デジタル化や生活の変化を理由に、柔らかく伝える
60代 → 「一区切り」として、今後も交流を続けたい意志を添える
70代 → 高齢を理由に自然に終了を伝える
80代以上 → 体調や負担軽減を理由に、感謝と祈りを簡潔に
シール活用法
「年賀状じまい」を1枚ずつ手書きで書くのは大変…という方には、メッセージシールを活用する方法がおすすめです。
1. シールにしておくメリット
何十枚も書かなくても、貼るだけで統一した文章を伝えられる
文字の大きさや行間を調整できて読みやすい
パソコンやスマホで作成 → プリンターでシール用紙に印刷可能
高齢の方やご家族が代筆する場合にも負担が少ない
2. 作り方のポイント
A4サイズのラベル用紙(宛名シール用)を使うと効率的
「最後の挨拶文+感謝のひとこと」を短くまとめる
フォントは楷書体や明朝体など、落ち着いたものが安心感を与える
まとめ
年賀状じまいは「区切り」をつける大切なご挨拶です。
「感謝+お知らせ+これからもよろしく」の気持ちを込め、シールなどを活用して無理なく丁寧に伝えましょう。