6月と言えば、日本では梅雨入りとなる時期ですね。
1年の中で最も昼間の長い時期とされていますが、天候が雨という日が多いこともあってイベントや行事と言っても何か微妙な感じがしますね。
参考までに1年の中で唯一、国民の祝日がない月が6月になります。
7月に入ってもまだ梅雨が続いてる地域もありますが、次第に梅雨が明けいよいよ夏本番となります。
暑くそして長い夏が本番を迎えますが、7月は子供から大人まで楽しめる、昔からある日本伝統の行事やお祭り、記念日がたくさんあります。
そして、1年の中で1番暑さの厳しい時期とされる8月、
しかし、この時期ならではのイベントや行事が1番多い時期でもありますよね。
そこで今回、日本の夏のイベントや行事、記念日の紹介、またそれらの意味や楽しみ方もあわせてご案内致します。
日本の6月のイベントや行事、記念日、風物詩を紹介
始めに6月のさまざまなイベントや行事、記念日、風物詩をご紹介いたします。
入梅・梅雨入り(6月)
日本の気候の大きな特徴の一つである「梅雨」、
春から夏へ季節が移行するとき、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照時間が少なくなる季節現象です。
イベントや行事と言えるかちょっと微妙ですが、6月に入ると日本の地区で梅雨に入ります。
沖縄県から梅雨入りが始まり、5月9日が平均値になります。
その後、九州から中国・四国と北上して行きます。
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横浜開港記念日(6月2日)
横浜開港記念日とは、横浜港の開港を祝う記念日で、6月2日が記念日になります。
毎年6月2日には横浜開港祭が開催され、市内の公共施設が無料になり、大変な賑わいになります。
また記念日に合わせて市内の小・中・高校のほとんどがお休みになります。
時の記念日(6月10日)
西暦671年、天智天皇の時代に、日本初の時計が鐘を打った日とされたことが由来となり、
1920年(大正9年)に「時間をきちんと守り欧米並みに生活の改善、合理化を図ろう」、
という目的を掲げて1920年(大正9年)に制定されたのが「時の記念日」です。
古い歴史を持つ「時の記念日」は祝日ではありませんが、6月を代表する記念日と言えるでしょう。
和菓子の日(6月16日)
6月16日は「和菓子の日」、あまりなじみのない記念日かもしれません。
しかしその歴史はとても古く、さかのぼること平安時代、日本で疫病が流行した際に、この事態を平癒するために仁明天皇は、6月16日に元号を「承和」から「嘉祥」と改め、16個のお餅やお菓子を神様に供え、疫病を除け健康招福を祈誓したとされています。
この儀式が、毎年6月16日にお菓子を食べる「嘉祥菓子」の習慣となり、 江戸時代まで受け継がれました。
しかし、明治時代に入ると廃れてしまいました。
その後、日本の美しい四季と歴史の中で生まれた和菓子の素晴らしさを、多くの方に伝えていきたいという目的で、全国和菓子協会が昭和54年に「和菓子の日」として制定し復活しました。
和菓子の日として現代も受け継がれており、全国各地の和菓子店では6月16日の記念日に様々なイベントが行われています。
父の日(6月第3日曜日)
お父さんに日頃の感謝の気持ちを伝えるイベント「父の日」
母の日と同様、父の日も同じアメリカが発祥地です。
1909年に妻が6人の子供を残して先立ってしまい、男手一つで6人の子供を育てました。
その父に感謝して一人のアメリカ人女性が、父の誕生日である6月に教会で礼拝してもらったというのが起源だと言われています。
母の日がカーネーション、父の日にはバラを贈るのが定番とされています。
夏至(6月21日頃)
「夏至」とは、1年間で日の出から日没までの時間が最も長い日のことをいいます。
北欧ではこの時期に夏を楽しむ「夏至祭」をクリスマスと同じくらいの重要な行事として、毎年イベントとして開催されます。
日本でも、キャンドルナイトなどのイベントが各地で開催されます。
空飛ぶ円盤記念日(6月24日)
6月24日は「空飛ぶ円盤記念日」の日です。
あまりなじみのない記念日かもしれません。
でもなにか面白い記念日でもありますね。
由来は6月24日、アメリカ・ワシントン州で、実業家のケネス・アーノルド氏が、自家用機で飛行中に9個の空飛ぶ円盤を発見したことです。
この「空飛ぶ円盤」をUFO(未確認飛行物体)とアメリカ空軍が名付けたのです。
夏越しの大祓(6月30日)
1年のちょうど半分に当たる6月30日に夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)が行われます。
罪、穢れを祓い、年越しの大祓までの半年を新たな気持ちで過ごすことが出来るように祈る神事です。
参考までに、12月の大祓を年越しの大祓(としこしのおおはらえ)と呼ばれています。
本格的な夏の到来を前に無病息災を願う日本伝統の行事であり、各地の神社では茅の輪くぐりや形代の奉納等が行われます。
暑気払い(6月下旬~8月中旬)
暑気払い(しょきばらい)とは、暑い夏に冷たい食べ物や飲み物で体を冷やす、またその効能のある漢方や薬などで、体に溜まった熱気を取り除こうとするという意味です。
暑気払いの時期は特に決まってはいません。「暑さをうち払う」ということから、夏の暑い時期に相当します。
日本の7月のイベントや行事、記念日、風物詩を紹介
続いて、7月のさまざまなイベントや行事、記念日、風物詩をご紹介いたします。
海開き・山開き(7月1日)
7月といえば、海、そして山ですよね。
梅雨が明けいよいよ夏本番となりますが、海開きや山開きのイベントは、全国的に7月1日に行われる所が多くなりました。
一般的には海開きのシーズンは7月初旬ですが、沖縄では3月下旬~4月上旬、北海道では7月下旬になる見通しです。
地域によってシーズンはさまざまなようです。
梅雨明け(7月)
日本の気候の大きな特徴の一つである「梅雨」、
春から夏へ季節が移行するとき、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照時間が少なくなる季節現象です。
通常、沖縄県から梅雨明けが始まり、6月23日が平均値になります。
その後、九州から中国・四国と北上して行きます。
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七夕(7月7日)
古い歴史のある「七夕」、7月を代表する伝統行事ですよね。
七夕発祥の地とされる中国では、七夕情人節や愛情節と呼ばれており、中国で言うバレンタインデー的な位置づけとされる行事とのことです。
日本では、1年に1度だけ晴れた七夕の夜に、織姫と彦星が会う事ができると言う伝説が有名ですね。
しかし、韓国では七夕の日の夜が雨だと「二人が再会できたことに喜び涙を流した」というのだそうです。
富士山の山開き(7月1日・10日)
富士山には複数の登山ルートがあり、そのルートによって山開きをする日が違います。
最初に山梨県側の吉田ルートが毎年7月1日に山開きをします。続いて静岡県側の御殿場ルート・須走ルート・富士宮ルートが毎年7月10日に山開きを開始し登山が出来るようになります。
十六茶の日(7月16日)
「十六茶」と聞いて何を想像しますか?
きっと「アサヒ飲料株式会社」が販売している人気商品「十六茶」を思い浮かべるのではないでしょうか。
7月16日の「十六茶の日」は「アサヒ飲料株式会社」が制定した日で「十六茶」を飲んで、自分の健康や大切な人を思いやる日にとの願いが込められています。
2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
海の日(第3月曜日)
明治天皇が東北地方を巡られ、青森から横浜へ帰港されたのが、7月20日だったことから「海の記念日」とされました。
その後、海の仕事に従事している人々が、海の記念日を祝日にしようと運動が起こり、1996年に「海の恩恵に感謝し海洋国日本の繁栄を願う日」ということを趣旨として、「海の日」の祝日が制定されました。
参考までに「海の日」が祝日として制定されるまでは、7月は祝日がありませんでした。
土用の丑の日(7月下旬)
「土用」とは、季節の始まりを表す、立春、立夏、立秋、立冬がありますが、この「四立」の前の約18日間のことを「土用」といいます。
夏の土用の丑の日にウナギを食べるという日本の習慣は、古く江戸時代から始まった歴史のある伝統行事です。
現在も日本で親しまれる、歴史ある夏の美味しいイベントではないでしょうか。
暑中見舞い(7月~8月上旬)
暑中見舞いとは、夏の暑い時期に知人友人などや、普段お世話になっている方へ安否を尋ねたり、手紙を出すことをいいます。
いつもは電話やLINE、SNSなどで近況報告されていると思いますが、暑中見舞いの時期には筆をとってみるのもいいのではないでしょうか。
お中元(7月~8月中旬)
お中元は、お世話になった方々へ日頃の感謝を込めて贈る夏のご挨拶です。
お中元は、地域によって贈る時期が異なります。
北海道・東海・関西・中国・四国では7月中旬~8月15日、
東北・関東では7月初旬~7月15日、
北陸では7月初旬~7月15日に贈る地域と、7月15日~8月15日に贈る地域に分かれます。
九州では8月1日~8月15日がお中元を贈るおおよその時期とされています。
しかし、近年では6月から贈ることもあります。
時期は地域によって差がありますが、ほとんどの地域で7月15日がお中元の時期になっています。
暑気払い(6月下旬~8月中旬)
暑気払い(しょきばらい)とは、暑い夏に冷たい食べ物や飲み物で体を冷やす、またその効能のある漢方や薬などで、体に溜まった熱気を取り除こうとするという意味があります。
暑気払いの時期は特に決まってはいません。「暑さをうち払う」ということから、夏の暑い時期に相当します。
日本の8月のイベントや行事、記念日、風物詩を紹介
最後に、8月のさまざまなイベントや行事、記念日、風物詩をご紹介いたします。
土用の丑の日(8月上旬)
「土用」とは、季節の始まりを表す、立春、立夏、立秋、立冬がありますが、この「四立」の前の約18日間のことを「土用」といいます。
夏の土用の丑の日にウナギを食べるという日本の習慣は、古く江戸時代から始まった歴史のある行事です。
現在も日本で親しまれる、歴史ある夏の美味しいイベントではないでしょうか。
道の日(8月10日)
道路の意義・重要性に対する国民の関心を高めるため、昭和61年(1986年)に建設省(現在の国土交通省)によって8月10日を「道の日」と制定しました。
8月は「道路ふれあい月間」として、道について理解と関心を深めるきっかけになると良いですね。
山の日(8月11日)
2014年に制定、2016年に新たに施行された国民の休日「山の日」
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。
お盆休みと連係させるため、8月12日を祝日とする案がありましたが、8月12日は日本航空123便墜落事故という大変痛ましい出来事があったため、8月11日ということになったようです。
広島・長崎原爆の日(8月6日・9日)
第二次世界大戦の終戦、8月15日、その記念日の前に
6日に広島原爆投下の日、そして9日に長崎原爆投下の日がありました。
毎年式典が行われ、時間が経過しても、絶対に風化させてはいけない日本の歴史です。
広島では広島市の平和公園で追悼の行事が行われ、長崎でも長崎市の平和公園で長崎平和祈念式典の追悼行事が行われます。
平和の大切さを考えさせられる8月の記念日となっています。
立秋(8月7日頃)
二十四節気の一つである立秋、毎年8月7日頃になります。
秋の気配が感じられるようになる立秋、立秋以降は暑中見舞いではなく、残暑見舞いに改めるという事でも知られています。
立秋といえど、日本ではまだまだ残暑が続きますが、日が暮れるのが次第に早くなっていくのを感じる時期でもありますね。
夏の甲子園(8月)
「全国高等学校野球選手権大会」が正式な名称であり、阪神甲子園球場で開催される高校野球の全国大会です。
毎年8月に開催されるため「夏の甲子園」と呼ばれています。
全国47都道府県の代表校が甲子園で熱戦を繰り広げる姿は、いつも感動と勇気を与えてくれます。
お盆(8月13日~8月16日)
お盆とは「ご先祖様の霊を供養し、冥福を祈る」行事です。
お盆の期間は全国的には8月13日から8月16日までですが、
関東地方(東京含)の一部では、7月13日から7月16日のところもあります。
お盆の初日である13日にご先祖様をお迎えして、最終日の16日にはご先祖様を送り出します。
お盆には兄弟家族が集まり、亡くなった方のことを想い供養して過ごすのが一般的です。
終戦記念日(8月15日)
1945年8月15日、第二次世界大戦が終戦したことを記念する日です。
8月15日にポツダム宣言(イギリス、アメリカ、中華民国からの全13か条から成る宣言、日本への降伏要求の最終宣言)を受諾、
日本国民に玉音放送で、日本の敗戦を直接伝えた日でもあります。
終戦記念日には「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とされました。
五山送り火(8月16日)
夏のお盆の夜空を彩る「京都五山送り火(ござんおくりび)」は、京都の伝統行事です。
毎年、8月16日の午後8時に点火されて、約30分間点火されます。
暑気払い(6月下旬~8月中旬)
暑気払い(しょきばらい)とは、暑い夏に冷たい食べ物や飲み物で体を冷やす、またその効能のある漢方や薬などで、体に溜まった熱気を取り除こうとするという意味です。
暑気払いの時期は特に決まってはいません。「暑さをうち払う」ということから、夏の暑い時期に相当します。
残暑見舞い(8月上旬~8月31日)
夏の暑い時期が終わるころ、秋の気配が感じられるようになる立秋の時期に、日頃お世話になっている方々や、友人や知人の安否伺い、また自身の近況をお便りなどを送って報告するものです。
焼肉の日(8月29日)
1993年8月29日に全国焼肉協会が「焼肉の日」と制定しました。
夏バテ解消に焼肉をしっかりと食べて、スタミナをつけてもらおうというのが趣旨とされています。
焼き肉店やスーパーでも毎月29日を「肉の日」といって、イベントやセールを開催しているお店もあるようですね。
まとめ
6月は梅雨で雨が多い日が続き、体調を崩しやすい時期でもあり、季節も夏へと向かっていきます。
そして、梅雨も明けて暑い夏が始まる7月・8月、
どうしても暑い日が続くと、体が疲れやすくなったり食欲がなくなってきて、夏バテにもなりかねませんよね。
そんな時は、土用の丑の日にウナギを食べたり焼肉を食べて、また暑気払いなどをして体調を回復させて暑い夏を乗り切りましょう!