浅草羽子板市とは? 歳の市との関係は?値段と魅力も解説!

「浅草羽子板市(はごいたいち)」は、江戸時代から続く年の瀬の風物詩です。
浅草寺の境内で開かれる冬の大市で、「歳の市(としのいち)」とも深い関係があります。
それでは、歴史・関係・値段・魅力までくわしく解説します。
浅草羽子板市とは?
開催場所:東京・浅草寺(せんそうじ)境内
開催時期:毎年12月17日〜19日の3日間
内容:華やかな「羽子板(はごいた)」を売る市で、年末の浅草を彩ります。
羽子板とは、もともと女の子の初正月(初めて迎えるお正月)に贈られる縁起物で、
病や悪霊をはね返す「魔除け」の意味があります。
歳の市との関係
「歳の市」とは、年の瀬に新年の準備をするための市(いち)のことです。
正月用品や縁起物などを売る、江戸時代からの伝統行事です。
浅草寺の歳の市は、江戸の頃から「羽子板」を売る露店が多く、それが人気を集めて「羽子板市」として独立・発展しました。
つまり、羽子板市は浅草の歳の市の一部から生まれたものなんです。
羽子板の値段
羽子板は種類・大きさ・装飾によって価格が大きく変わります。
種類 | 内容 | 値段の目安 |
---|---|---|
小サイズ(お土産・飾り用) | 簡単な布張り・ミニサイズ | 約1,000〜5,000円 |
中サイズ(一般的な飾り) | 顔が立体的な押絵羽子板 | 約10,000〜30,000円 |
大サイズ(高級品・贈答用) | 豪華絢爛・人形師の手作り | 約50,000〜数十万円 |
有名人・芸能人デザイン | その年の話題人物など | 数万円〜プレミア価格になることも |
ちなみに、羽子板には「値切り」がなく、
お客さんが「おまけ」をもらうのが江戸の粋な買い方とされています。
羽子板市の魅力
華やかな職人技
絹や金襴(きんらん)を使った押絵の羽子板は、まるで絵画のような美しさ。
一枚一枚、職人が手作業で作ります。その年の話題を映すユーモア
羽子板には、その年に活躍した芸能人・スポーツ選手・政治家などがデザインされることもあります。いわば「時代の鏡」です。浅草の年末ムード
寒空の下、露店の灯りと威勢のいい呼び声、香ばしい屋台のにおい。
まさに「年の瀬を感じる東京の原風景」です。縁起物としての意味
羽子板は「災いをはね返す」「幸運を呼ぶ」象徴です。
自宅に飾るだけでなく、贈り物としても人気です。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 浅草羽子板市(浅草寺歳の市) |
開催日 | 毎年12月17日〜19日 |
場所 | 東京都台東区浅草・浅草寺境内 |
見どころ | 華やかな押絵羽子板・年末の縁起物市 |
意味 | 魔除け・厄除け・女児の初正月祝い |
価格帯 | 1,000円〜数十万円まで |
まとめ
浅草羽子板市は、浅草寺の歳の市から生まれた江戸の伝統行事で、毎年12月17日〜19日に開催されます。
もともとは年末の「歳の市」で売られていた羽子板が人気を集め、独自に発展したものです。
羽子板は、厄除け・魔除け・幸運をはね返す縁起物として、女の子の初正月などにも贈られます。
値段は手軽なミニサイズ(1,000円ほど)から、職人が手がける豪華な作品(数十万円)までさまざま。
会場には、その年の話題の人物や華やかな押絵羽子板が並び、威勢のいい掛け声や屋台の香りに包まれる浅草の年末風景はまさに圧巻です。
一年を締めくくるお出かけ先としても、心あたたまる伝統行事としてもおすすめです。