SHARE:

立冬とは?体が温まる食べ物と冬至との関係

立冬とは?体が温まる食べ物と冬至との関係

「立冬(りっとう)」は、暦のうえで冬の始まりを告げる日です。

朝晩の冷え込みが増し、体調を崩しやすくなるこの時期は、体を温める食べ物を意識することが大切です。

また、約1か月半後にやってくる「冬至」とも深い関わりがあり、日本人の暮らしや食文化に季節感を伝えてきました。

ここでは、立冬の意味、体を温める食べ物、そして冬至との関係について詳しく見ていきましょう。

立冬とは?

  • 二十四節気のひとつ
    立冬は、二十四節気(にじゅうしせっき)の 19番目 にあたります。
    二十四節気は、太陽の動きをもとに1年を24の季節に分けたもので、古代中国で生まれ、日本でも農業や生活の指標として取り入れられました。

  • 意味
    「立」は“はじまり”を、「冬」は“寒さの季節”を表します。
    つまり、立冬は「冬の始まり」を告げる日です。暦の上では、この日から立春の前日(2月3日ごろ)までが冬となります。

立冬の時期

  • 毎年 11月7日ごろ(年によっては11月8日)

  • 太陽が 黄経225度 の位置に来たときが立冬にあたります。

  • 2025年の立冬は 11月7日(金)になります。

立冬の自然の変化

  • 朝晩の冷え込みが強まる。

  • 北風(木枯らし)が吹き始めることが多い。

  • 紅葉が見頃を迎え、落葉が進む。

  • 冬の渡り鳥(白鳥など)が飛来する。

  • 空気が乾燥し始め、冬らしい青空が広がることも多い。

文化・行事との関わり

昔は農村で「冬支度」を始める目安とされ、薪や炭を用意したり、保存食を仕込んだりしました。

日本料理の世界でも、立冬を境に「冬の献立」に切り替えるなど、季節感を大切にしています。

茶道や俳句の季語でも「立冬」は冬を表す大切な言葉です。

体を温める食べ物の考え方

東洋医学や栄養学では、食材には「体を温めるもの」「冷やすもの」があるとされます。

立冬を境に寒さが増すため、以下のような食材や料理が選ばれます。

野菜・根菜類

  • 大根:消化を助ける成分(ジアスターゼ)を含み、煮物やおでんにすると体が温まる。

  • ごぼう:食物繊維が豊富で血流をよくし、体を芯から温める。

  • にんじん:βカロテンが豊富で免疫力を高める。

  • れんこん:ビタミンCと食物繊維が豊富で、煮込み料理で体を温める。

  • かぼちゃ:ビタミンA・C・Eが豊富で「冬至かぼちゃ」でも有名。冷えや風邪予防に良い。

薬味・香辛料

  • しょうが:血流を促進し、体を芯から温める代表格。しょうが湯や鍋に最適。

  • にんにく:アリシンが血流をよくし、スタミナアップ。

  • ねぎ:古くから「風邪にねぎ」と言われ、発汗作用で体を温める。

  • 唐辛子:カプサイシンで新陳代謝を上げる。ただし食べすぎは胃に負担。

肉・魚類

  • 鶏肉:消化がよく、滋養強壮に役立つ。水炊きや鍋にぴったり。

  • 豚肉:ビタミンB1が豊富で疲労回復にも良い。味噌煮やしゃぶしゃぶで温まる。

  • 羊肉:東洋医学では「体を温める肉」とされ、冷えに効果的(ジンギスカンや火鍋)。

  • :冬が旬で、良質なたんぱく質とDHA・EPAを含む。ちゃんちゃん焼きや石狩鍋で。

  • 鱈(たら):脂肪が少なく消化によく、冬鍋の定番。

冬におすすめの料理

  • 鍋料理:寄せ鍋、すき焼き、キムチ鍋、豆乳鍋など。

  • おでん:大根・こんにゃく・卵などをじっくり煮込むと体が芯まで温まる。

  • 根菜の煮物:筑前煮、豚汁、けんちん汁。

  • スープ類:しょうがスープ、野菜たっぷり味噌汁、ポトフ。

  • 飲み物:甘酒、ホットワイン、しょうが湯。

 立冬におすすめの食べ合わせ

  • 「根菜 × 薬味」 → 煮込み料理や汁物で相性抜群。

  • 「魚 × 野菜」 → 石狩鍋や鱈ちりで体を温めながら栄養バランスも良い。

  • 「肉 × 香辛料」 → 羊肉と唐辛子を使った火鍋などは冷え対策に効果的。

✅ まとめると:
立冬を迎えたら「根菜」「薬味」「鍋料理」を意識するのがおすすめです。体を温めると同時に、免疫力を高めて冬の寒さや風邪に備える食文化が根付いています。

二十四節気のなかでの位置づけ

  • 立冬(毎年11月7日ごろ)
    太陽が黄経225度に達した時。暦の上で「冬の始まり」を意味します。
    → この日から立春(2月4日ごろ)の前日までが「冬」になります。

  • 冬至(毎年12月22日ごろ)
    太陽が黄経270度に達した時。
    → 1年のうちで 昼が最も短く、夜が最も長い日 です。

✅ つまり、立冬 → 小雪(11月22日ごろ) → 大雪(12月7日ごろ) → 冬至(12月22日ごろ) という流れの中で、冬至は立冬から数えて約1か月半後にやってきます。

自然の変化

  • 立冬

    • 木枯らしが吹き始める。

    • 紅葉が深まり、落ち葉が舞う。

    • 渡り鳥(白鳥など)が飛来。

    • 暦上は冬だが、まだ「晩秋の名残り」を感じられる。

  • 冬至

    • 本格的な寒さが到来。

    • 太陽の力が最も弱まり、日照時間が短くなる。

    • 冬至を境に「日が長くなり始める」=再生の象徴と考えられた。

風習や食文化

  • 立冬

    • 冬支度の始まり。薪や炭、漬物や保存食の準備をする時期です。

    • 日本料理や茶道では、この日を境に「冬の献立」や「冬の道具」に切り替える。

    • 特別な行事は少ないが、季節の節目を感じる重要な日。

  • 冬至

    • 古くから「太陽が生まれ変わる日」とされ、無病息災を祈る風習がある。

    • 柚子湯に入る:邪気払い・風邪予防。

    • かぼちゃを食べる:「ん」のつく食べ物(南瓜=なんきん)は運を呼ぶとされた。

両者の関係まとめ

  • 立冬は「冬の入口」 → 寒さの始まりを意識し、備える時期。

  • 冬至は「冬の極み」 → 1年で最も日が短く、太陽の復活を祝う日。

  • 立冬から冬至までは、日照時間がどんどん短くなり、寒さも増していく流れになります。

✅ つまり:
立冬は「冬のスタート」となり、冬至は「冬のクライマックス」と言ったイメージでしょうか。

立冬から冬至までは、冬らしさが深まり、自然や人々の暮らしも本格的に「冬仕様」へと切り替わっていく時期なんです。

あなたへのおすすめ