2026年 左義長まつり(滋賀県近江八幡市)

左義長まつり(さぎちょうまつり)は、滋賀県近江八幡市の日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)を中心に3月14日(土)・15日(日)の2日間にわたって開催される、歴史ある火祭りです。
この祭りは地域の伝統文化として深く根づき、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
そこで今回、開催日程や見どころ、アクセスなどご案内いたします。
開催日程
開催日時 2026年3月14日(土)・15日(日)
1日目 12時30分~17時30分、2日目 10時30分~22時
開催場所 日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)およびその周辺(近江八幡市宮内町257)
1. 左義長まつりとは — 春を告げる火の祭典
左義長まつりは、日本全国にある「左義長(どんど焼き)」の伝統行事のひとつですが、近江八幡のものは特に規模が大きく、華やかでドラマチックな火祭りとして知られています。
当初は中国漢代の正月行事に由来し、爆竹や火による厄除けや五穀豊穣(ごこくほうじょう=豊かな作物)を祈るものです。
日本では鎌倉時代中期の承久元年(1219年)から祈願祭として続けられてきたといわれています。
2. 祭りの主役 ― 左義長(だし)と装飾
祭りの中心となるのは 「左義長(さぎちょう)」と呼ばれる巨大な飾り物(山車)です。
約6〜8メートルの高さがあり、土台は藁や杉などの自然素材で作られ、上部に青竹や色とりどりの飾りが取り付けられます。
特徴的なのは、飾りの多くに穀物、豆、海産物などの「食べられる材料」が使われること。
黒豆、あずき、昆布、魚の削り節などが細かく貼り付けられ、そこには「前の年の恵みに感謝し、今年の豊作も願う」という深い意味が込められています。
また毎年、十二支(干支)にちなんだテーマや造形が施され、年ごとに異なるデザインが楽しめることも大きな魅力です。
3. 初日(3/14 土):集結とパレード
午後1時頃から、近江八幡市内の各町内で制作された10基以上の左義長が日牟禮八幡宮に勢ぞろいします。
そこでまず審査(コンクール)が行われ、その後、豪華な飾りを施した左義長が旧城下町の石畳の道や堀沿いの町並みを練り歩くパレードが始まります。
担ぎ手は 揃いの法被(はっぴ)を着て、拍子木を打ちながら「チョウヤレ!」「マッセ!」と勇ましい掛け声で進みます。
「チョウヤレ」は「左義長を高く掲げよ」、「マッセ!」は「どんど焼きを持ち上げよ」といった意味合いから来ています。
夜には町内ごとに火を囲んで踊る催しがあり、地域全体が熱気に包まれます。
4. 二日目(3/15 日):けんかと奉火(ほうか)
二日目は朝から各町内を左義長が巡行し、その後 「けんか」と呼ばれる競り合い(ぶつかり合い)が行われます。これは2つの左義長が力比べをするもので、勇壮な見どころのひとつです。
夜8時頃からは祭りのクライマックスとなりすべての左義長が日牟禮八幡宮の境内に集められ、順次火が点けられて燃やされます。
炎が上がる中、参加者は火の周りで踊り、春の訪れと無病息災・豊作祈願を祈念します。
この「炎で清める」儀式は、古くから人々が災厄と悪運を焼き払い、次の季節につなぐ伝統です。
5. 文化的・歴史的背景
国の重要無形民俗文化財指定:「左義長まつり」はその歴史的価値と地域文化の深さから、国により重要な民俗文化財に選ばれています。
織田信長との関連:伝説的な話として、安土城下で当時の大名・織田信長がこの祭りを楽しんだという逸話も残り、その影響で近江八幡で広まったという説もあります。
地域の結束と誇り:祭りの準備は年始から始まり、各町内が共同で資材やデザインを考えるため、地域の絆や伝統の継承という側面でも非常に大切な行事です。
アクセス・観覧情報
アクセス:
JR琵琶湖線「近江八幡駅」からバスで約7分、「八幡堀」下車 徒歩5分程度。
車:名神高速 竜王ICから約30分(祭り期間中は交通規制や混雑が予想されます)
観覧:入場は無料です。夜の奉火は非常に混雑するため、時間に余裕を持って訪れると安心です。
まとめ
左義長まつりは、近江八幡の町を燃える炎と活気で満たす、春の訪れを告げる伝統的な火祭りです。
巨大で美しい飾り物が練り歩き、人々の歓声と勇壮な掛け声が響き渡る中、夜の火祭りで祭りは最高潮に達します。
地域の歴史・文化・信仰が凝縮されたこの祭りは、海外からの観光客にも人気のある日本の伝統行事です。

