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2026 横手の雪まつり「ぼんでん」(秋田県横手市)

2026 横手の雪まつり「ぼんでん」(秋田県横手市)
出典:(一社)横手市観光協会https://www.yokotekamakura.com/event/3-4/より引用

2026年の横手の雪まつり「ぼんでん(梵天)」について、歴史・見どころ・スケジュール・意味合いなどをくわしく解説します。

基本概要・開催情報

  • 名称:横手の雪まつり「ぼんでん」

  • 開催日2026年 2月16日(月)・17日(火)

    • 2月16日:梵天コンクール (9:30~正午頃/横手市役所本庁舎前)

    • 2月17日:旭岡山神社で梵天奉納(梵天奉納祭)

  • 会場

    • 梵天コンクール:横手市役所本庁舎前

    • 奉納祭:旭岡山神社

  • 主催 / 問い合わせ一般社団法人 横手市観光協会(電話 0182‑33‑7111)

  • 伝統・文化財:横手のぼんでんは市の無形民俗文化財にも指定されている行事です。

歴史・文化的背景

  1. 起源・歴史

    • ぼんでん(梵天)は、神霊を宿す依代(よりしろ)としての「御幣形(ごへいがた)」の装飾物です。

    • 横手の伝統は約300年にわたる非常に歴史のあるものです。

    • 小正月(旧暦の1月、現代では2月中旬あたり)に行われる行事であり、雪に関連した冬の祭り「かまくら」と密接に結びついています。

  2. 意味・願い

    • 各町内や職場などが作る梵天には、「五穀豊穣(食べ物がよく実るように)」「家内安全」「商売繁盛」などの願いが込められています。

    • ぼんでんは単なる装飾物というだけでなく、一時的に神様(神霊)が「宿るもの」としての意味も持ちます。

梵天(ぼんでん)の特徴・見どころ

  • 大きさ・造形の豪華さ

    • 横手のぼんでんは、非常に大型で豪華です。「他に類を見ない大きさと優美さ」が特徴です。

    • 竿(ぼんでんの支柱部分)は約4.3メートルにもなります。

    • その先に竹製の円筒形の籠が取り付けられていて、そこから鮮やかな布(さがり)、麻糸、しめ縄、紙垂(かみしで)、鉢巻などを飾ります。

    • 頭飾りには干支(えと)や人形などがつけられ、非常に凝った意匠になっています。

    • 全体のサイズは5メートルを超えるものもあり、重さは30 kg以上に及ぶものも。

  • 競技性(梵天コンクール)

    • ぼんでんの完成度や装飾の出来栄えを競う「梵天コンクール」が、奉納前日の2月16日に行われます。

    • コンクールには、大きな本梵天(本格的サイズ)だけでなく小若(子供)梵天や「えびす俵(たわら)」なども参加します。

    • 各町内(あるいは団体)がぼんでんを出展し、その造形力、美しさ、アイデアなどを競うので、見どころが非常に多いです。

  • 奉納行列・激しい押し合い

    • 2月17日の奉納では、旭岡山神社へ向かって各地域の若衆(地域の男性)がぼんでんを担ぎ行列をつくります。

    • 神社の境内入り口などでは、ぼんでん同士が押し合う場面が見られます。競り合い、突っ込み合いがあり、非常に活気ある奉納の瞬間になります。

    • 最終的に、本殿前などで奉納され、そこに「神様をお迎えする」という強い宗教的・地域共同体的意味合いがあります。

  • 季節の象徴

    • 雪国・横手では、「ぼんでんが終わると春がやってくる」と言われています。これは、ぼんでんが冬の終わり・春の訪れを告げる風物詩としての性格を持っていることを意味します。

    • つまり、神事でありながら地域の季節感を象徴する行事でもあります。

2026年に関する特別ポイント

  • 日程の変更・調整

    • かまくら(雪の小屋を作る行事)は、2026年から 第2金曜・土曜(2月13日・14日) に変更になりました。これは試験的な変更で、2029年まで継続検討されます。

    • ただし、ぼんでん(梵天行事)の日程は従来通り変更ありません(2月16・17日)

  • アクセス・注意点

    • 16日のコンクールは市役所前、17日の奉納は旭岡山神社で行われます。

    • 観覧には公共交通機関の利用が望ましいです。混雑が予想されるため徒歩や公共交通が推奨されている案内もあります。

    • 天候(雪・風・気温)によって行事の進行が左右される可能性があるため、事前に最新情報を確認することが重要です。

見どころ・観光ポイントとしての魅力

  1. フォトジェニックな装飾

    • 巨大な梵天の華やかな装飾は、雪と相まって非常に美しく、写真を撮るには格好の被写体。

    • 夜間や夕方の光と影のコントラスト、雪の白さとの対比などが映えます。

  2. 地域の熱気・人のエネルギー

    • 担ぎ手(特に若衆)がぼんでんを競い、押し合う様子は非常にダイナミックです。地域の結束・熱意が伝わります。

    • 観客としてその迫力を間近で体感できます。

  3. 伝統と神事の融合

    • ただの「見世物」ではなく、歴史ある神事・地域の信仰が根付いた行事です。伝統文化を感じたい人には非常に深みがあります。

    • 五穀豊穣・家内安全などの願いを込められており、地域の人々の祈りが込められています。

  4. 季節変化の象徴体験

    • 冬まっただ中、雪と人々の熱気がピークを迎えるが、「ぼんでんが終われば春が来る」という言い伝えには、訪れる側に季節の移り変わりを感じさせるロマンがあります。

    • 雪まつり(かまくら)と併せて見ることで、雪国の冬の文化を立体的に体験できます。

注意・アドバイス

  • 混雑対策:16・17日は祭りの重要な日なので混み合います。早めに場所取りを考えるとよいでしょう。

  • 防寒対策:雪祭りなので寒さ対策は必須です。特に夜間は冷え込むことが多い。

  • 交通:公共交通機関を使うか、周辺の駐車場情報を事前にチェックしましょう。

  • 安全:雪上の足場は滑りやすいところもあるので、靴や歩き方に注意しましょう。

なぜ訪れる価値があるか

  • 歴史・伝統:300年という長い伝統を持つ祭りであり、地域のアイデンティティを感じられます。

  • 視覚の迫力:大きく豪華な梵天と、それを担ぐ人々の熱気は非常に印象的です。

  • 文化体験:地域の信仰や風習を実際に目の当たりにする貴重な機会です。

  • シーズナル観光:横手の雪まつり(かまくらなど)と組み合わせて、冬の東北を深く楽しむ旅の目玉になる事、間違いありません。

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