イルミネーションの美しい煌きが街並みを照らし、クリスマスのカウントダウンがスタートする12月、街並みはクリスマスの装飾でにぎやかになり、一年の内で最も気分が高揚しますね。
新年を迎える1月はお正月を筆頭に、イベントや行事などがたくさんあり、どことなく華やいだムードが漂う月です。
2月になると、節分の豆まきやバレンタインといった楽しくて盛り上がるイベントがあります。
そこで今回、日本の冬のイベントや行事、記念日の紹介、風物詩などその意味や楽しみ方もあわせてご案内致します。
日本の12月のイベントや行事、記念日、風物詩を紹介
始めに12月のさまざまなイベントや行事、記念日、風物詩をご紹介いたします。
赤い羽根共同募金(10月1日~3月31日)
共同募金は、昭和22年(1947年)に、市民主体の民間運動としてスタートしました。
そして、翌年から寄付をすることにより、証として「赤い羽根」を渡すようになり、「赤い羽根共同募金」と呼ばれるようになりました。
初めは、第2次世界大戦後の復興を支えるため、被災した福祉施設を支援して、その後「社会福祉法」という法律に基づき、地域福祉の推進のために活用されてきました。
ワッフルの日(12月1日)
ワッフルの日とは、ワッフルケーキ専門店「ワッフル・ケーキの店R.L(エール・エル)」を運営する、株式会社新保哲也アトリエが制定した日です。
ワッフルという食文化の魅力を多くの人たちに広めそして伝えることが目的とされています。
日付の12月1日は「ワッフル(ワン=1とフル=2)の日(1)」と読む語呂合わせからきています。またエール・エルの1号店が平成3年(1991年)12月1日にオープンしたことも由来されています。
記念日は平成28年(2016年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
お歳暮(地域による)
お歳暮とは、今年1年お世話になった方々に感謝の気持ちを込めた贈り物のことを言います。 また 「歳暮」は「年の暮れ」を表す言葉でもあります。
贈る時期として一般的に12月上旬から25日頃までとされていますが、近年では11月下旬から贈る方もいらっしゃいますので時代と共に変化している傾向ですね。
針供養(12月8日)
針供養とは、古くなった針や折れたり曲がってしまったりした針を柔らかいこんにゃくや豆腐などに刺して神社や寺に納め、それを供養して裁縫の上達を願う行事です。
関西では12月8日に行われることが多いようですが、関東では2月8日に行われます。
ちなみに、針供養で針をこんにゃくや豆腐などに刺して納めるのは、これまで固い生地を何度も縫ってきた針に最後は柔らかいところで休んで貰い成仏してもらおうという意味です。
正月事始め(12月13日)
正月事始めとは、煤払い(すすはらい)や門松迎えなど、お正月を迎える準備をスタートする日です。
お正月は、年神様を祀(まつ)るための大事な行事です。
煤払い(すすはらい)などの大掃除を行い、新しい1年の幸福を授けてくれる年神様を気持ちよくお迎えしましょう。
トロの日(12月16日)
トロの日とは「かっぱ寿司」を展開する、カッパ・クリエイト株式会社が制定した記念日になります。
かっぱ寿司の人気ネタでもある「トロ」の美味しさの魅力を発信し、寿司業界全体を活気づけることが目的とされています。
日付は「ト(10)ロ(6)」と読む語呂合わせから毎月16日になりますが、1年最後の月にふさわしいご馳走になるのではないでしょうか。
歳の市・年の市(12月中旬~下旬)
12月中旬から下旬にかけて正月飾や食品、縁起物などを販売する市のこと、寺社の境内で催される縁日のことを言います。
この時期はたくさんの買い物客で賑わい、特に有名なのは東京の浅草寺(せんそうじ)で開催される「羽子板市(はごいたいち)」になります。
冬至(12月22日頃)
冬至とは、1年の内で最も昼が短く、夜が長い日のことを言います。
冬至の日には、ゆず風呂に入って温まったり、またかぼちゃを食べたりと厳しい冬を乗りきるための風習が今も残っています。
クリスマスイブ(12月24日)
クリスマスイブの「イブ」とは「evening」を略した言葉、 つまり「夜」という意味であり、よって「クリスマスの夜」という意味になります。
クリスマスの夜だったら25日では?と思われがちですが、ユダヤ教では日没が来れば1日の変わり目とされているため、12月24日の日没から25日の日没までがクリスマスになります。
したがって、12月24日の日没からクリスマスになるため、そこから深夜にかけた時間帯がクリスマスイブになるのです。
クリスマス(12月25日)
クリスマスとは、イエスキリストの誕生を祝う記念日になります。
1年のなかでもビッグイベントであり、子どもたちにとって楽しみにしていたイベントですね。
大晦日(12月31日)
1年の中で最後(12月)の日が、大晦日になります。
大晦日は「晦日(みそか)」から由来されており、この「晦日」と言うのは月の満ち欠けが変化する様子を表わす言葉で、この月が隠れる「晦」の頃が30日頃であったため、晦日と呼ぶようになったそうです。
よって毎月の末日が晦日にあたり、1年で最後を締めくくる12月の末日(31日)を「大晦日」と呼ぶようになりました。
年越しそば(12月31日)
年越しそばとは、大晦日に縁起を担いで食べるそばのことを言います。日本の歳末の文化であり風物詩になっていますね。
そばは他の麺類と比べると切れやすく、そのことから「今年1年の厄を断ち切る」という意味があります。
一般的には夕食時から年越しまでの時間帯に食べるのが多いようですが、大晦日であれば朝食や昼食時に食べても問題ないようです。
除夜の鐘(12月31日)
大晦日のことを除日(じょじつ)と言い、また除夜とは大晦日の夜のことを言います。よって大晦日の夜に鐘をつくため「除夜の鐘」と呼ばれます。
また、「除」という意味は古いものを取り除き、新しいものを取り入れる意味があるので、大晦日に除夜の鐘をつき、心清らかに新年を迎えるために 108回鐘がつかれます。
日本の1月のイベントや行事、記念日、風物詩を紹介
続いて、1月のさまざまなイベントや行事、記念日、風物詩をご紹介いたします。
初日の出(1月1日・元旦)
初日の出とは、1月1日(元日)の日の出のことを言います。水平線や地平線から太陽が姿を現す様子。日本では1年の最初の夜明けであり、めでたいとされていて、多くの人々が初日の出参りを行います。
正月(1月1日から3日)
日本では一般的に1日から3日までが「正月3が日」と言われておりお正月とされていますが、15日までとする地域もあり、地方によって様々です。
正月は、新しい年を無事に迎えられた事に感謝して新年を祝います。
日本では、元日のみを国民の祝日としていますが、多くの企業では3日までの「正月3が日」を休日としており、事実上3日間祝日となっています。
初夢(新年最初に見た夢)
初夢とは、「新しい年を迎えた最初に寝た日の夜に見た夢」のことを言います。
大晦日の夜に見た夢を初夢と思われている方も多いようですが、元日から2日にかけて見た夢が一般的とされています。
尚、「一富士、二鷹、三茄子」が縁起が良いと言われてるのは有名ですよね。
初詣(1月1日から3日)
初詣(はつもうで)とは、年が明けて新しい年に初めて神社やお寺などに参拝すること。旧年を無事に過ごせたことに感謝を捧げ、新しい年の無事と平安を祈ります。
初詣は正月三が日に行かなければならないと思われがちですが、関東地方などでは元旦から7日まで、京都や滋賀など関西では15日の小正月までと地域によって様々です。
そして初詣でのお楽しみがおみくじ、引いたおみくじは木に結んでも持帰っても大丈夫です。
≪合わせてこちらの記事も参考にしてください≫
七草(1月7日)
七草(ななくさ)とは、7種類の春の野草・野菜のことを言います。
春の7種の野草・野菜を入れた粥を七草粥(ななくさがゆ)と言い、これを人日(じんじつ)の節句である1月7日(旧暦)の朝に食べて無病息災を願います。
参考までに春の七草とは「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」になります。
松の内(地域による)
松の内とは、お正月飾りを飾って良い期間のことを言います。
松の内の期間は地域によって違っており、東北・関東、九州地方などは1月7日(人日の節句)まで、関西地方については1月15日(小正月)までと言われております。
寒中見舞い(松の内あけから立春まで)
寒中見舞いとは、小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までの寒中に、相手の健康を気遣う便り、もしくは見舞い便りのことを言います。
年賀状の返送や、喪中に使われることもあります。
十日戎(1月10日)
十日戎(とおかえびす)とは、1月10日前後(9日・11日含む)に行われる「七福神」の1人、恵比寿様をまつるお祭りです。
福笹や熊手といった縁起物を飾って商売繁盛を願います。別名「えべっさん」とも呼ばれています。
ちなみに、今宮戎神社(大阪府)・京都ゑびす神社(京都府)・西宮神社(兵庫県)は、日本三大えびす神社と呼ばれています。
鏡開き(地域による)
鏡開きとは、お正月に供えた鏡餅を下げて、それをいただく伝統行事です。
家族で無病息災を祈りながら、一般的に雑煮や汁粉にしていただきます。
地域によって松の内の期間が違うため、関東では1月11日に、関西では15日または20日に鏡開きを行ったりします。
どんど焼き(地域による)
どんど焼きとは、締め縄飾りなどの正月飾りを燃やして、年神様をお送りする行事です。書き初めで書いたものを焼いた時に炎が高く上がると、字が上手になると言われています。
また、左義長(さぎちょう)や道祖神祭、どんと祭など地域によって呼び方も様々です。
成人の日(1月第2月曜日)
成人式とは、 大人になった若者、または社会人として、成人を激励・祝福する行事です。
主に各地方自治体が主催しており、近年では成人の日以外に主催する自治体も存在しているようです。
小正月(1月15日)
小正月とは、旧暦にあたる1月15日でその年の最初の満月の日になります。
元日を大正月(おおしょうがつ)と呼び、それに対して満月のこの日を小正月(こしょうがつ)と呼び家庭的におこなう行事としてお祝いしていました。
お正月、忙しい日々だった主婦をねぎらう意味で女正月(おんなしょうがつ)とも呼ばれています。
二十日正月(1月20日)
二十日正月(はつかしょうがつ)とは、1月20日のことを指し、お正月の祝い納めの日になります。
地域によって異なりますが、この日にはお正月の飾り物などを全て片付けて、お正月を締めくくる日とされています。
中華まんの日(1月25日)
1月25日は、中華まんの日になります。由来は1902年(明治35年)の1月25日に北海道旭川市で、観測史上最低となる-41.0℃を記録したことから、日本加温食品協会が制定、記念日としました。
寒い日には温かい中華まんを食べて体の中からほかほかになろうという事で、制定されたそうです。
日本の2月のイベントや行事、記念日、風物詩を紹介
最後に、2月のさまざまなイベントや行事、記念日、風物詩をご紹介いたします。
夫婦の日(2月2日)
2月2日の数字で語呂合わせをして夫婦、その意味のとおり2月2日は夫婦の日です。
日本も他諸国のように年を重ね続けても仲の良い夫婦でありますように、そんな夫婦が増え続けることを目標に昭和62年(1987年)に制定されました。
節分(2月3日)
日本には四季があり、立春・立夏・立秋・立冬があります。節分とはその前日のことを言い「季節を分ける」と言う意味があり、江戸時代頃から、立春の前日を「節分」と呼ぶようになったそうです。
節分には豆まきが行われたり恵方巻を食べたりしますね。福豆と呼ばれる炒った大豆をまきます。ちなみに大豆を炒っておく理由は、まいた豆から芽が出ないようにするためだそう。
昔から、年の数だけ豆を食べると良い、それは厄除けになるからといわれています。
≪合わせてこちらの記事も参考にしてください≫
立春(2月4日)
二十四節気のなかで最初の節気が立春、節分を終えて最初の春の元日、つまりこの日から春がはじまるということですね。
1年中で最も厳しい寒さが観測される時期と言われています。
節気1番目である立春は旧正月に当たり、前日である節分が大晦日となるため年越しをする地方も存在します。
さっぽろ雪まつり(2月上旬スタート)
北海道の札幌市で雪と氷の祭典「さっぽろ雪まつり」が例年、2月上旬のスタートで開催されます。
大雪像など多くの雪像が夜には盛大にライトアップされ、幻想的な世界がひろがります。
また、まつりが終わった後の雪像の取り壊しも一つのイベントになっているようです。
春一番(立春から春分まで)
春一番とは、2月4日ごろの「立春」から3月21日ごろの「春分」までの冬から春への移行期に、春先に日本海周辺で低気圧が発達し、太平洋側の高気圧から吹き込む暖かい南よりの強い風のことです。
この春一番の吹く条件を気象庁では各地方ごとに定めて認定しています。なお、北海道、東北、甲信、沖縄地方では春一番の発表は行っていないそうです。
針供養(2月8日)
針供養とは、古くなった針や折れたり曲がってしまったりした針を柔らかいこんにゃくや豆腐などに刺して神社や寺に納め、それを供養して裁縫の上達を願う行事です。
関東を中心に2月8日に行われますが、関西では12月8日に行われることが多いようです。
針供養は農業の習慣とかかわりが深く、2月8日は農耕を始める「事始め」の日でもあり、裁縫は農耕と並ぶ大切な仕事と考えられていました。
ちなみに、針供養で針をこんにゃくや豆腐などに刺して納めるのは、これまで固い生地を何度も縫ってきた針に最後は柔らかいところで休んで貰い成仏してもらおうという意味です。
NISAの日(2月13日)
2月13日は2(に)月1(い)3(さ)の語呂合わせでNISAの日です。
NISAとは平成26年(2014年)に始まった「少額投資非課税制度」のことをいいます。一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税となる制度。「積み立てNISA」は長期的な資産形成に向いているとされています。
年々税制改正が実施されて、恒久化した新しいNISAに進化し続けています。
バレンタインデー(2月14日)
2月14日はバレンタインデーです。
日本では女性から男性にチョコレートを贈って気持ちを打ち明けるのが主流ですが、諸外国ではカップルでプレゼントを贈り合うなどさまざまです。
ちなみに、1936年に老舗洋菓子店「モロゾフ」が、「バレンタインにチョコレートを贈ろう」と英字の新聞に広告を掲載したのがきっかけで始まったそうです。
≪合わせてこちらの記事も参考にしてください≫
猫の日(2月22日)
2月22日は「猫の日」です。
猫の鳴き声の「にゃん」ということで数字の2を語呂合わせで、かつ2が3つ並ぶ2月22日が「猫の日」に昭和62年(1987年)に制定されました。
この日は、猫に関するキャンペーンやイベントが各地で行われます。
猫の日は世界各国で制定されており、国によって「猫の日」はそれぞれ違います。
ちなみにお察しの通り「猫の日」があれば「犬の日」も存在しており「わん」ということで「犬の日」は、1月11日になります。
富士山の日(2月23日)
2月23日は「富士山の日」です。
「ふじさん」または「ふじみ(富士見)」の語呂合わせから、毎年2月23日が富士山の日となっています。
富士山の美しい自然や景観、そして富士山に関する歴史や文化また、その保護と適正な利用を後世に引き継ぐため静岡県と山梨県が共同で平成21年(2009年)に制定されました。
当日は静岡県と山梨県の各地でさまざまなイベントや行事が開催されます。
ビスケットの日(2月28日)
日本で昭和55年(1980年)に「社団法人全国ビスケット協会」が2月28日をビスケットの日と制定しました。
その由来は日本史にあり、1855年2月28日に水戸藩士の柴田方庵が、パン・ビスケットの製法を書いた「パン・ビスコイト製法書」を同藩の萩信之助に送っています。
これが、ビスケット製法が書かれた日本初の文書とされています。
またビスケットの語源となるラテン語で「2度焼かれたもの」という意味があり、語呂合わせで「に(2)どや(8)かれたもの」も由来されているとか。
まとめ
いかがでしたか。
12月は1年を締めくくる月と言うこともあり、ビッグイベントが目白押しですね。
クリスマスや大掃除などお正月の準備で大忙しですが、体調を整えイベントや行事を存分に満喫しましょう。
1月、2月は寒い時期ではありますが、お正月をはじめバレンタインなど楽しいイベントや行事がありますので、寒さを忘れさせるようなムードがありますよね。
新年を迎えて心機一転、新鮮な気持ちになれるよう、楽しく盛り上がって寒い日を乗りましょう!