日本で初めて写真撮影されたのはいつ?日本で最も古い写真とは?

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ポラロイドカメラ

 

いつの時代も大切な記念日や、我が子の元気な姿を写真としたカタチで残したいですよね。

2000年代に入るとデジタルカメラが普及し始めましたが、以前は「フィルム」で写真を撮っていたので、現像するまで写真を確認することが出来ませんでした。

しかし、現代ではデジカメやスマートフォンで誰でも簡単に写真が撮れて保存も簡単に出来る時代です。

それでは、もっと昔はどのようにして写真撮影をしていたのでしょうか。

そこで今回、日本で初めて写真撮影されたのはいつなのか、また日本で最も古い写真について

日本の写真の歴史を調べてみましょう。

写真の歴史

世界で初めて撮影に成功したのは1822年、フランスのニセフォール・ニエプスが世界で初めて写真の撮影に成功します。

そして1826年には初めて窓の外を写した風景の撮影に成功しています。

この写真は「ル・グラの窓からの眺め」と呼ばれており、その露光時間は20時間以上とも言われています。

当時、写真撮影には成功していましたが、露光時間が長すぎるという欠点もあり実用的ではないという声も聞かれていたそうです。

その後もニエプスは研究を続けて、「ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール」という人物と協力し研究を進めていきます。

1839年 銀板写真ダゲレオタイプが誕生

出典:日本カメラ博物館https://www.jcii-cameramuseum.jp/item/2019/01/31/8281/より引用「ジルー・ダゲレオタイプ」

感光材料に銀を使った写真「ダゲレオタイプ」がダゲールによって1839年に遂に誕生します。

そしてこの手法を世界初として世に発表しました。

問題とされていた露光時間も10~20分、のちに2分程度にまで抑えることに成功しました。

この技術を利用したカメラは「ジルー・ダゲレオタイプ」と呼ばれるようになり、世界で初めて販売されたカメラになったそうです。

日本カメラ博物館ではこの「ジルー・ダゲレオタイプ・カメラ・ミニチュア版」を展示しているので、東京に行かれた際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

1841年日本に上陸、1848年日本に写真が知れる

日本に初めて写真機材が持ち込まれたのは江戸時代の1841年、オランダ船により長崎に入ってきたのが日本最初(ジルー・ダゲレオタイプ)であり上野俊之丞(うえのしゅんのじょう)という人物が購入されています。

しかし当時の日本人には撮影方法が良くわからず、残念ながら有効に使われることはなかったそうです。

その後の1848年、銀板写真が伝わり西洋の文明や技術に興味を示していた島津斉彬(しまずなりあきら)がその機材を手に入れて研究を始めます。幕末には写真館もできました。

そのころ欧米でも、写真の機材の研究が進められており、1841年に明るい暗いを実際の物体と相違なく焼き付けることが出来る「ネガ・ポジ法」の開発に成功しており、1枚の撮影時間が2分から3分に短縮することが可能になりました。

1857年 日本で初めて撮影成功

銀板写真は薬剤の調製が難しく撮影が成功するまでに時間がかかったこともあり、日本では1857年に日本で初めて撮影に成功しました。

このとき使われたのはダゲレオタイプの銀板写真で、島津斉彬自身がモデルになったその写真は、日本人によって初めて撮影に成功した写真となりました。

また3年前の1854年には、ペリー艦隊と来日したアメリカ人が日本各地を周った際に日本人を撮影した写真が5枚残されており、それが現存する日本で最も古い写真として国の重要文化財に指定されています。

1881年 「ロールフィルム」誕生

出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/坂本龍馬より引用

欧米では1871年に「ガラス乾板」と呼ばれる無色透明のガラスを使用した技術が発明され、そして1881年にロールフィルムが誕生します。

ここからロールフィルムを使った写真が中心になっていきます。

日本でロールフィルムを使い始めたのは明治27年(1894年)頃だとされており、これは日清戦争の戦時中に従軍写真班が撮影されたものであるとされています。

カメラといえばフィルムカメラであるという時代はここから100年以上続くことになります。

また、この時代に撮られた坂本龍馬の写真は教科書でも有名であり目にしましたよね。

1903年 日本初カメラ販売開始 

明治36年(1903年)に小西本店(現在のKONICA MINOLTA, INC.)から、国産初のブランド付量産カメラ「チェリー手提用暗函(てさげあんばこ)」という乾板カメラが発売されました。

それまでカメラは一部の人しか入手できないものでしたが、日本で最初に一般向けに量産されたカメラであるということ、そして2円30銭と手頃な価格で販売されたことで一般の人へカメラを普及させる大きな手助けとなりました。

1948年 インスタント・ポラロイドカメラ登場

ポラロイドカメラ

 

1948年、画期的な技術が誕生します。それは写真を撮ってすぐにその写真が見れるという事です。

それが「ポラロイド・カメラ」です。

この技術を開発したのがアメリカのエドウィン・ハーバート・ランドという人です。

エドウィン・ハーバート・ランドは世界初のインスタントカメラ「ポラロイド・ランド・カメラ」を発売し成功します。

撮ってすぐに写真が出てきて、その写真が見れるというこの画期的なシステムは発売後すぐに大人気となり、現在でもカメラを愛用している人に愛され続けています。

デジタルカメラ・スマートフォンの普及

その後、1990年代に入りデジタル技術が著しく進歩したことによって、デジタルカメラの高画素化や小型化が急速に進み生産を拡大していきました。

そして2002年、デジタルカメラが遂にはフィルムカメラの販売数を追い越すことになります。

そして2000年代をピークにデジタルカメラの市場はどんどん拡大しますが、さらに高機能カメラを搭載したスマートフォンが次々と普及して、カメラ市場は次第に縮小していくことになります。

6月1日は写真の日

昭和26年(1951年)に、公益社団法人日本写真協会が6月1日を「写真の日」と制定しました。

後の調査で6月1日ではなく、9月17日であったことが確認されますが、一度制定されているためそのまま6月1日を記念日としています。

毎年「写真の日」をはさんだ5月から6月にかけて「東京写真月間」とし、写真展や企画展などさまざまなイベントが行われています。

まとめ

現代ではスマートフォンに高画質カメラを搭載しているので、改めてデジタルカメラなどを使用する人は少ないでしょう。

しかし、これまで登場した使い捨てカメラやポラロイドカメラなど古いものだからこそ魅力があり、今の時代も愛され続けてるように、その良さを引き出して愛用している人も沢山いらっしゃいます。

是非みなさんも色々なカメラとふれあい楽しんでみてはいかがでしょうか?

新しい発見がみつかるかも知れませんね。

 

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